経営者のキモチ① 有限会社ナヤキラン代表 中山久美子さん ‐前篇

KOBE WORKING WOMEN NETWORK のコンセプトは『あなたの夢を叶えるコンシェルジュ』です。今働きたい女性が増えている。税収を見込みたい行政も後押ししています。しかし会社はもう自分の会社に付加価値を与えてくれない社員を雇っておく余裕がありません。この先お金をいただこうと思ったら、会社員であっても、自分の強みは何か考え知恵を絞り、事業主=経営者的な視点が欠かせない時代になっています。ましてや起業ということになると、特に女性には様々なハードルがあり、何らかのスキルが必要なことに加え、起業のノウハウ・情報が圧倒的に不足しています。そこで『経営者のキモチ』は、神戸近辺で実際にお店や会社を経営している主に女性の方にインタヴューし、この「情報」という部分のハードルを少しでも下げられたら、という企画です。どうしてこの事業なのか―実際起業されている方にとっては、ただ単にお金を稼ぐことが目的ではなく、自分の夢の実現が大きなモチベーションになっているはずです。かといって、現実的なバランス感覚がなければ、事業を継続していくことはできないでしょう。そこで、事業を始められたときの原点についてうかがうと共に、事業を始めるまでの準備やそれを継続していくための秘訣について余すところなく教えていただこうと思います。

さて『経営者のキモチ』第一弾は、有限会社ナヤキランの代表であり、長くクンダリーニヨガの講師もされている、中山久美子氏(ヨガ講師としては中山空有子)にインタヴューしました。

C中山久美子氏は、実は私のヨガの先生です。私事になって恐縮なのですが、今から遡ること3年前、数年来取り組んできたパリ大学の博士論文があと一歩というところで、子育て・仕事の苦労も重なり、おそらく年齢的な節目でもあったのでしょう、体力・気力ともにもう限界で、「自分は不治の病に違いない」と思い込んだり、精神的にずたずたな状態でした。気持ちだけが空回りし、家族に当り散らし、最悪の状況でした。このままでは、すべてが駄目になる、とにかく気力を支える体力をつけなければ…わらをもすがる気持ちでネット上を彷徨っていたとき、偶然出会ったのが、「サラシャンティ」で開講されていた中山先生のクンダリーニヨガでした。「ヨガを始めて熟睡できるようになり、日々の疲れが取れるので仕事もはかどります。クンダリーニヨガは、山の中で修行するものではなく、忙しい現代社会の私達のためにあるヨガです。」さらに普通のヨガに比較して、そのパワーは絶大、おまけに即効性があると書いてある。おお、今の私がまさに求めているもの!しかも家から近い!その約1年後、私は2011年1月13日無事パリ大学での博士論文の公開審査を終えることができました。それから2ヵ月後、あの311が起こり、世界は変わってしまった…もし1月に公開審査が終わっていなかったら、私は永遠に博士論文を提出することは適わなかっただろう…

ところで、このようにヨガ講師として長年多くの方を救ってこられた中山先生には、実は有限会社社長としての顔があります。でも、この経営者としての才覚は、ヨガ講師としての才覚と切り離されるものではなく、補完し合い、響きあうものなのです。

人生に目標がある皆さんに中山先生のヨガ教室を紹介したい、との思いとともにインタヴュー開始です!!

Q:ヨガの先生を始められる(1995年)前から、インド・ネパールからの雑貨の輸入業をされていたのですよね。

中山:ネパール・インドが好きだったの。初め、友達の家に泊めてもらって、ただぼーっといて、一年間過ごして帰ってきた。次に行くときは何か仕事になった形で行かないとムダだな、と思ったの。当時はインド雑貨とかのお店がまだ少なかったんで、雑貨屋が一番手っ取り早く始めてみた。

Q:最初いきなりお友達の家に一年間ですか!?

中山:その頃、体の具合が悪く、一番の目的は転地療養。ネパールは気候が良くて。泊めてもらったネパールの友達は、その10年前に日本に留学していた時に友達になって、その後ずーっと文通してた、今もしいてるのよ。向こうは大家族だから、1人分食い扶持が増えてもさほど困らないから・・・ね、私の友達は子供を産んで仕事していたの、ホントだったらベビーシッターを雇うんだけど、あたしが赤ちゃんみてくれるんだったら、来ていいよって、私も子供好きだったから、OK!で、家族と一緒のモノ食べてくれるんだったら、和食が食べたいとか言わなかったら、全然いいよって。一年間ネパール滞在。運が良かった、ラッキーだった。一年間のほほんと、で、元気になって帰ってきた。

Q:で、元気になったから次行くときは、仕事を。

中山:うん、日本に帰ってから、まずOLをして、で、これだけじゃだめだと思って、雑貨屋さん。私はなぜか子供の頃から結婚する意志はあまりなかったの、ずっと。いろいろ検定を取ったけど、先が見えてくる、私の仕事はこれじゃないな、と思って。地震の前、1994年くらいかな。それでネパールを行き来するのが始まったの。その頃インドの化粧品、アーユルベーダーのいい商品をを知人から紹介してもらってそれを日本で販売したいなと思った。インド側は、ちんとした大きな会社で、ヨーロッパとアメリカに販売していた。それまで、いろんな日本からの商社が来たけど、皆はただ流行りで欲しがってる、ちゃんと商品の良さをわかってる人が取り扱って欲しい、ということで何度か社長さんに会いに行った。 私は、それ以前にアロマセラピーの勉強とかしてたんで、これが素晴らしいとよくわかった、と話をしたら、ぜひやってください、日本に販売するのはいいよって。ま、紹介者がすごく良かったというのもあるんだけど。そのときに、やっぱりちゃんと会社とかにしてないと仕入れできないなと思って。結局化粧品の販売は薬事法があって雑貨みたいに販売を簡単に出来なかったけど、その時信用を得るために、会社を作った。資本金は有限会社で、当時は最低が300万だったけど、ただ会社を作りたいから作ったわけではなく必要だったから。でもその後カシミールのショールを発注して仕入れたりできた、会社だったからちゃんとお付き合いをしてもらえた。

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Q:会社作るのに、登録とか面倒だったんじゃ?

中山:当時は法務局とかすっごくひどくって、女がやるわけないだろっ、ていう感じで訊いてもぜんぜん説明をしてくれなかったの、全然やってくれない。本を読んでたら大体わかったんだけど、それの手続きの書類をくださいとか言ったら、けんもほろろで、腹が立つ。仕方なく司法書士の先生を紹介してもらって、それだけで4・50万かかったわよね。でも、そういうものだからね、当時はね。おじいさんの司法書士の先生だったけど、こういう対応はひどいって理解してくれた。平成9年、当時は38才だったんだけど、書類を作成して最後に法務局に提出する時、一緒に行きますか?って、ついてきてくれた。法務局は今なんか何時間もかけて説明してくれるけど…何コイツ、生意気って感じに見えたのかなあ。

Q:失礼ですねー。

中山:当時は個人でやるっていうのが今ほどなかったのね。だから余計司法書士の先生を通さないと、そんなもん教えてやるか、みたいな。受付の窓口の人が同じでね、どうだ出来たぞ、と先生と二人で手続き書類を出した。司法書士の先生は何度もそういう仕事をしているから法務局の人と顔なじみでした。

Q:そういう情報はお友達とかから?自分で勉強して?

中山:仕事している人に聞くのが一番早いよね。だってもう私は会社作らないとだめだと思ってるから。作ろうかな、じゃなくて、目的があるから作る。最初にそれを聞いた友達が、仕事として、ちゃんと成功してから会社にしてもいいわけじゃない、お店や事務所とかもない状態なのに、会社にする必要はないんじゃないのというアドバイスをくれた良い友達はいたの。それはその通りなの。でも、私の目的は、国内での仕事ではなくって、海外での信用を得るための起業だった。だから社長になりたいからとか、日本で仕事がしたいからとか、そういうのじゃなかった。

Q:夢を実現させる部分がないと物事は進まないっていう気がします。

中山:普通の会社を起業するっていう方は、多分自分が会社の経営者になりたいとか、社長ていう名目が欲しいとか、そういうのは、私にはまったくなかった。まあ、それが会社が大きくならない(笑)、悪いとこかな、と思う。だって会社を経営する意識がまったくなくやってるからね。目的が違う。で、会社作ってからわかったんだけど、従業員が居なくても会社が続くんだなと(笑)。それは可笑しかった。

Q:夢とお金は相容れないものではないですよね、お金自体が汚いものではなく、どう使うか、どう生めるか、回しているか。

中山:今まで1000万借金を返したよ、お店をするのに最初800万借りて、途中で200万借りてアメリカ行ったりして、その返済がやっと終わったの。お金は重要。自分を表現する、何かをやっていく手段、それはちゃんと使わないと、目的に向かって、お金の部分をマネージメントしていくことが大事。正社員で働いたのは、3年間くらい、体を壊してやめて、アルバイトで、こんな大金は触ってなかった。ラッキーだったのね。目的が先にあって、後から手段がついてきている。勉強、努力は必要。よくやるよねと、人には言われる。

Q:体を動かすか、どうか?

中山:良いか悪いか別としてやりたいと思ったら我慢できない、どうしよう、という心配しない。いろんなことに手を出して失敗もしてるけど。目的が、お金を貯めたい、家を建てたいとかじゃない。昨年は、夢が皆においしい身体に悪くないケーキを食べてもらいたい、こういうお店やりたい、そこで満足。借金が、ん万円、自分で引き受けなきゃいけない。でも「大変そうに見えませんよ」て言われる。だから懲りずにできるんだろうなあ。ホントにしんどくない、懲りない、満足感があって、やめられない。今の事務所を買う前に借金が終わったのよ。どうするこれから、日本にいなくってもいいし。欲しいもの、やりたいこと、はそんなにないし。支払いなくなったら働かなくていいね(支払いあるのが常態だったから)、だったら事務所買えば?で、買っちゃうかなって。それが今返済中、働いてます。でも宝くじとか当たったらすぐ使えるけど(笑)。

☆後編に続きます…

【中山久美子プロフィール】
■1995年からクンダリーニヨガとマタニティヨガ講師を始めて現在に至る。今はエネルギーワークとクンダリーニヨガの教えを統合したキランヒーリングのセラピストとしても活躍中。1986年からインド、ネパール旅行を始め、高じて1998年に輸入販売の有限会社ナヤキランを設立。クンダリーニヨガ講師 Kundalini Research Institute 認定
■クンダリーニヨガ・インターナショナル講師
■KRI 認定アシスタント・トレーナー
■ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ研究財団認定 YICC 修了(ヨーガセラピー)マタニティヨーガ講師
■アメリカンポラリティ・セラピー協会認定 APP セラピスト
http://homepage3.nifty.com/nayakiran/

interviewed by Noisette Takeuchi


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