経営者のキモチ② MOMONGA さん -前篇

momonga01

お待たせしました!『経営者のキモチ』第二弾は、「一物全体」(注☆)をモットーに、カラダと環境に優しいメニューや商品を提案しているMOMONGAさんにインタヴューさせていただきました。もっと気楽にお客さんに玄米を使ったゴハンを楽しんでもらいたい、という思いで、最近メニューのリニューアルをされましたので、ぜひ新しくなったMOMONGAさんに足を運んでみてください!!

http://www.kcc.zaq.ne.jp/momo/

MOMONGAさんは、姉のみのりさんと妹の君子さんのお二人でお店を切り盛りされています。みのりさんがHP作りを、君子さんがお料理を主に担当されています。
お店への熱い思いを、言葉を慎重に選びながら、静かに語っていただきました。お店を始めるにあたって、姉妹でいろいろ相談しながらご準備されたのだろうな、という予想とは裏腹に、あくまで自然体で、「自分に嘘がない」ことをやっていたら、今こうなった、とおっしゃっるのには、とてもびっくりしました。クリエイティヴなお料理とお店を通じていろんな人と出会う毎日がとても楽しいとおっしゃるお二人。仕事の仕方=その人の人生の選び方なんだと改めて教えていただきました。

(☆いちぶつぜんたい:生物が生きているというのは、丸ごと全体で様々なバランスが取れているということであり、そのバランスのまま人体に摂取することが人体内のバランスを取るのにも望ましいという考え方)

Q:お店を始めるに当たって、いろいろ考えたりご準備なさったんですよね?

みのり:やると決まったら、やるしかないので、物件を取得すれば、もう迷ってることはなくって、どんどんやることが、どんどん追っかけてくるというか、で、全部準備してから始めたわけではないので、もうやりながら、その都度足りないとこ足していったりとか、そういった感じで今まで来てます。

Q:2004年に始められてすでに7~8年ですね。そのきっかけは何でしょう?ご姉妹で、前々からこういうお店したいねーとかいうのがあったんですか?

みのり:妹がご飯作りとかパンを作るのとか、モノ作りがすごく得意だったので、実家に居るときもパンのフリーマーケットとかやって、お店やさんごっこみたいなことしてたんですよ(笑)。お客さんが来てくれて、作ったものを直接やり取りできるのがすごく楽しかったし、そういった感じでフリーマーケットの出店とか、たまにしてました。今思うと本当にお店をするとは全然考えてなかったけど、やってることって、そのときと変わらないなと思って。

Q:それがお店の準備になったのでは?

みのり:練習をしてたのかも。顔が見えるやり取りって大事だなと。今、食の問題があって、よりその思いが強くなってますね。ウチも、クッキーとかテイクアウト商品を売ってて、ウェブショップの誘いとか通販とかというお話もあるんですけど、何かそういうことをやってしまうと、思いが薄れてしまうというか…

Q:最初やりたかったことから離れていってしまう?

君子:モノだけが行き来して、例えばネットで商品を見かけて、注文するだけで終わってしまうというか、実際それで美味しかったりしたら、お店に来てくれる人も中にはいると思うんだけど、ただモノとモノとのやり取りだけになってしまいますよね。だからそれは全然面白くない。だからフリーマーケットは面白かった。

Q:フリーマーケットからお店の構想が始まったんですね?

みのり:彼女(君子さん)は食関係で、八百屋さんで働いたり、お惣菜屋で働いてました。私は会社勤めをしてたんですけど、仕事が忙しくて、そのあいだ彼女が家でご飯を作ってくれてて、そのご飯でかなり助かった。やっぱり体が資本じゃないですか。体が整っていくなと感じて、ご飯てすごく大事やなって思い始めたんですね。玄米とか食を見直して、食生活変えることによって、すごく体が違ってきて、頭もさえてきました。仕事も楽しくなった一方で、お店もやりたい、私のような働いている人間のために、こういう素朴なご飯が食べれるようなお店があってもいいんじゃないかと思い始めました。仕事もいつまでも続けられるわけじゃないし、とにかく忙しかったから、自分でやれるいい機会かなと思って。

Q:じゃ、お店を始めるにあたって、どうやって場所を確保していくとか、経営に関して特に知識があったわけじゃないんですよね。やろうって決めてから情報集めて…

君子:例えば私は八百屋で働いたことあるけど、こういうお店の厨房にいたことはないし、喫茶店で働いたことはあるけど、ホール担当でした。だから、やり方ってのは全然知らないんですよね。お店をやっていくやり方。だからホントにここがぶっつけ本番です(笑)。だからそれでホントによくやったなーって思うんですけどね。
みのり:例えば、業者さんとのやり取りとかも、その都度その都度おぼえました。あーこうすればいいんだ、みたいな感じで、ホントにぶっつけ本番でした。「小さいカフェ、経営しよう」みたいな本は1つ買って読みました。

Q:こちらの場所は自分たちで見つけられたんですか?

みのり:あ、そうです。この近くに住んでたんですよ、今も住んでるんですけど。会社がちょっとしんどいなーって思い始めていたとき、ここの物件を見つけました。お散歩してるときでした。駅から近いし、空いてるんだなと思って、何屋さんだったのかなと、気になってたんですよ。ちょっと分かりづらい場所やけど。一度不動産屋さんに行って見せてもらいました。見せてもらったら、ものすごく盛り上がって。始めるにしてはちょうどいいコンパクトさだったので、そこから具体的にどうなるかなという感じで考え始めました。

Q:お店のイメージや思い入れのこもった内装とか、そういうのはご自分たちで?

みのり:電気工事や水道工事の業者さんにとりあえずハコにしてもらって、工事は自分たちで手探りでやろうって決めました。どれくらいできるかわからなかったけど、まあ、やりながら。

momonga05

Q:お客さんはどういった方が多いですか?やはり食に興味がある人ですか?なんちゃってベジタリアン、なんちゃってエコロジーが多いなかで、こちらは違うな、こだわりがあるな、と思わせます。実際生産者の方とつながっていて、祝島の生産物も扱っていらっしゃいますね。祝島の原発反対運動を知って、私も島にも行こうと思っていたときに、ちょうど、こちらのお店のことを知りました。祝島でこんなひどいこと起こってるんだ、と思ってるときに311が起こっちゃって、衝撃だったんですよ。昔から環境問題にもご興味がおありだったんですか?

君子:徐々にですかね。私は祝島のひじきから広がったんですけど、知り合いの家でご飯食べたときにひじきを教えてもらって、お店で使いたいと思いました。原発の問題があることを知ったのはそれからです。人を通して知ったことは多いですね。お店をやらなければ知らなかったことがたくさんありますね。

Q:ではお店を長く続ける秘訣はありますか?よそとは比較しない、自分たちでやりたいことをイメージして、実現していく感じですか?

みのり:目標はあまりないんですよ、ただ、その時その時でしっかり仕事をすれば、気がついたらもう8年になってた。だからこの先も特に目標はなくって、このままお店を続けていけたらいいなと。
君子:全然私もなくって、やってることが生活と全然かけ離れてない。出してるご飯とか、売ってるものについて、自分に嘘がないっていうか、自分が食べたいものだし、ホントに自分の生活と離れてなくて、生活の中で自分がすごい大事にしていることやから、やっていてすごい楽なんですよね。無理がない。だから続けていける。そういうことじゃないかな。嘘がないとしんどくないですよね。
みのり:仕事についても、皆昔は農耕民族で、仕事は全部、生活の一部だし、そういう風に考えていくと、無理がないのがいいんじゃないかな。震災(311)以降に働き方を改めて考えられてる方って多いと思うんです。私も前は仕事で大阪に出てたんですけども、通勤で2時間は必ずかかって、それプラス仕事もするわけです。よく考えたら、なんで仕事をするために、わざわざ遠くに行かないといけないんでしょう。ご飯食べに帰られるぐらいの距離で仕事があればいいのに。ホントに生活と仕事がそんなにかけ離れていない状態にもっと引き戻せていくことが、これから大事なんじゃないかな。身の丈にあった働き方とか、無理のない働き方がキーじゃないかと思うんです。

Q:嘘がないって大事ですよね。時間をかけて、しかも満員電車で、なんかやっぱりおかしいですよね。皆いらいらいらいらして、アナウンスガンガンなって、あれを、毎日どうして耐えられるのか、頭おかしくならないのかと思います。

君子:意識を切らないとやっていけない、そういうのを感じないように、どこか切らないとやっていけないと思うんですよ。
みのり:そういう働き方って自分で自分に対して失礼だし、私がいいなと思う働き方はやってて、楽しくて、それが結果的に見たら、人のためにもなってて、できるだけ環境にも負担にならないような、生活の中で役立つような働き方ができたらいいな、と思っています。そこから離れないようにと、うん、それを思って仕事してます。

Q:仕事って、ただお金を稼ぐためだけじゃなくて、自分の思いを実現していくものですよね。

みのり:それぞれが得意なことをやっていって、そこに気持ちを入れて、仕事なり何なりをやってたりすると、それによって良い気が回る。得意なことを一生懸命やればいいな、と思うんです。それだけでいいんじゃないかな。人と比較するんじゃなくて、そこが大事じゃないかな。思いつきで気軽に動ける体勢を取っておくっていうのも、すごくいいな、と思ってて、こうなりたいから、こうやる、っていうんじゃなくて、その都度自分がやりたいと思ったことを気軽にやっていると、後で気がついたら、あ、こういうことやったんやな、とわかる。それが先につながることになると思うし、そこはホント自分に嘘をつかないというか、やりたいことをやっていったらいいんじゃないかな。その点、女の人の方が今活発だなと思いますね。

(後編に続く…)

写真01:岩本農園さん(兵庫県加古郡稲美町)の有機玄米を中心とした食事メニュー。圧力鍋の中に内鍋を入れ、蒸し炊きで炊き上げる長岡式酵素玄米は、もちもちとした食感で食べやすいと好評。
写真02:お客さんが作るチャリティーグッズ、本屋さんには売っていない小冊子なども販売。

□SHOP INFO : モモンガ mail : momonga@kcc.zaq.ne.jp
玄米ごはんとお茶とお菓子・モモンガ
〒658-0072 神戸市東灘区岡本1-4-17 オギタビルB1F TEL・FAX078-762-7600
11:30~19:00(LO18:30) 月・火定休

interviewed by Noisette Takeuchi


起業家志望 ブログランキングへ

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中