経営者のキモチ② MOMONGA さん - 後編

momonga03

「自分の生き方とリンクした働き方だから、無理がない、だから続けられる。自分ができることを淡々と、頭だけで考えて決め付けてしまわずに、感覚的に正しいと思うことをどんどんやってみる」という哲学でお店をやっていらっしゃるみのりさんと君子さん。生活と食べるものはつながっているという意識を共有できるお客さんに来て欲しいという思いで、メニューのリニューアルをされたとか。311後のあるべき生き方についても、お話が盛り上がりました!!

http://www.kcc.zaq.ne.jp/momo/

DSCF1108

Q:そうそう、「MOMONGA」というお店の名前はどうやって決められたのですか?

みのり:お店のオープンが迫って、電話番号は何にするとか、細かいことをどんどん決めていかなきゃならなくて、もうヘロヘロになってたんですけど、「そういえば、店の名前決めてないぞ」みたいな(笑)。何にしようかな、と辞書をめくっていたら、モモンガってどうだろうとピンと来て。動物ではなくって、言葉の感じで決めたんですけど、アルファベット表記したときにすごく感じがかわいかったし、多分何屋かわかんないのも面白いなと思って。結構インパクトもある名前ですし。

Q:看板のイラストなんかもお二人で?

君子:イラストは姉です。

みのり:「MOMONGA」って看板を出しても、それだけだと何屋かわかんないですよね。だから、お客さんも入りかねるみたいな感じで。うちはこういうお店ですよっていうアピールが必要なんだっていうことに気づいて、頭に「オーガニックカフェ」っていうのをつけました。今は「玄米ごはんとお茶とお菓子」にしてますけど。

Q:オープンした当初、来客はいかがでしたか?


みのり:最初は、忍耐ですね(笑)。

君子:今でもそうですけどね(笑)。だから、待つってホントに大事やな、って思います。何でも。待つことが大事。

みのり:お店の周知には、時間がかかりますね。前を通ってたのに、全然気づかなかったって言われることもあるので。でも、それは当たり前やと思っているほうがいいなぁと思うんですよ。で、だからといって大きい看板でぐいぐい・・・

君子:ぎらぎら(笑)

みのり:行くのも、なんか違う(笑)、と思うし。それって今の風潮っていうかね。
君子:自分のところだけが目立てばOK、な看板が多いじゃないですか。

みのり:なんか街が汚れていってるような気がします。見ててしんどいような看板とか、お店回りとかがすごく多いな。

Q:わかります。確かにそういう看板が多いですよね(笑)こちらに来る間にも、何か違和感を感じながら歩いてきました。

みのり:なんか、ストレートすぎるものが多くて。小さな看板でも、興味がある人は引っかかったり、気づいてくれる。わかりやすくアピールするのは大事なんだけど、うまくバランスを取っていきたいですね。

momonga02

Q:夢を続けていくためには、バランス感覚は必要で、そこらへんはやっぱり才覚が必要なんじゃないかなって。お金に対して自分がどんなスタンスを取っているかだと思うんですか。そのへんはいかがでしょうか?

みのり:私は食べていけたらいいなと思っているので、だからその思いに見合った収入になるんだと思います。

君子:だから、必要以上に作ろうとも思わないですね。売り切れたらそれ以上に作らないとか。

みのり:余ってももったいないし。デパートとか見ていると、最初から廃棄するんだろうな、ていうのでやっていて、ああいう売り方は、食べ物に対してホントに良くないなあって。

君子:失礼ですよね。ホントに食べ物をなんやと思ってるんかなと。閉店時間も近いのに、まだ作ってたり。食べ物ってそういうもんじゃない、目で楽しませるものでもないって思うんですね。震災以降、デパ地下も今までのような売り方じゃなくて、必要最低限しか作らない、抑えた売り方にしていくんだろうなって期待してたんですよ。でも全然、変わりなくやってて…。そこがすごい不思議ですね。ああいう商売が。

Q:食べ物に対してだけじゃなくって、それは周りの人に対する態度とか全部につながる気がします。

みのり:そうですね、消費とか使い捨てとか、やっぱり歪みなんだよ、見直そうよっていうのが、震災からのメッセージやと思うんで。大きなことはできなくても、一人一人が自分の生活と向き合って行くことが、ホント大事やなって思いますね。

Q:私も311以降、原発のことを含めて変わるだろう、と思っていたのが、また、

君子:元通り(笑)。でも、内面に変化が起こっている人ってすごく多いと思うので、見えないだけかも。デモのようなアピールする運動もあるけど、私は静かな運動も、アリって思ってて。日々の買い物で、どこで何を買うかっていうのも、静かな運動だと思うし、それだけでも十分だと思います。

DSCF1110

Q:ちっちゃいことでも自分がやれることを、やりたいことやるって、それが重要なのかな、って最近思います。


みのり:一歩を踏み出すことで、あ、こうなんだってなることが、あるんですよね、今までやってきた中で。それがわかるのが、すっごい面白くって。それって、でも、結局自分がやったからなんですね。だからどんどんやっていかないと、そういう風なうれしさとか、生きてる楽しみって感じられないと思うし、先々を考えて、これをやるのは損か得かとか、そんなことじゃなくって、今をもっと感覚的に生きられたらいいなぁと思いますね。

君子:例えば料理にしても、いつもと違うことやってみようかな、でも美味しくなかったらイヤやからやめようって(笑)。でも思いついたことをやらなかったら、ずっとわからないままじゃないですか。失敗しても、また試してみればいいんであって、それは失敗じゃなくて、経験なんですよね。

Q:一歩を踏み出してみたら世界が変わるんだよっていう経験が、少ないのかもしれませんね。

君子:今、体より頭ばっかり先行してて、体が動かなくなってる人が多いのかな。携帯のせいか、周りが見えなくなって、体のセンサーが鈍くなってると思う。
みのり:携帯があれば、ニュースだって友達の情報だってどんどん入ってくるし、手元ですべてOK!全能だぜ!って感じかもしれないけど、それがどうしたって思いますね。実際のことを自分の体を使ってやらないと、どんどん劣化していくばっかりで、逆に吸い取られてるんだよっていうのに気づいてほしい。便利なのはいいけど、どこまで使うかっていう、主導権は自分が持っておかないと。上の方とか、国としたら、携帯を手放せないような人の方がコントロールしやすいから、ありがたいだろうなぁって思いますけど。

Q:モモってお話ありますよね。結局自分にとって大事な時間取られてるのに。ちょっと考えたらわかりますよね。タダでも実はCMとかあって、買わなくてもいいモノを買ってしまう、自分の欲を刺激されて。時間も損して、お金も巻き上げられているわけでしょ。

君子:満たされてない、と思うんですよ。たくさんの人が。どんだけ携帯でやり取りしても、フェイスブックでつながってても、バーチャルなものでは自分の中の空虚は埋められない。でも生身と向き合うのはコワイ。嘘は言えないじゃないですか、実際会ってるから。話が空いた間どうしようかとか、今日はちょっとうまくしゃべれなかったな、今度はこうしようとかそういうのが大事で。メールだときれいごと言えますもんね(笑)。

みのり:人とやり取りしてこそ、いろんな視野が広がってくるのにね。コワイとか面倒くさいとかいって守りに入ってしまうと、もうそれまでになってしまう。

君子:失敗したらあかん、みたいなとこありますよね。完璧を求めちゃって。それでもいい、次頑張ろう、みたいに大きく受け止められたらいいですよね。

みのり:うちのお店も、完璧を求めてお店の準備をしていたら、いつまでたってもオープンできなかったと思うんですよ。でも、自分がやりたいと思ったら、もうやっちゃえ(笑)と。動き出すと、足りないところはサポートしてくれる出会いがあって、例えば音楽に詳しいお客さんから、このCDかけたら?とか。転がることによって、どんどん大きくなってきて、しかもそれがいろんな人巻き込んでたりとかして、わーどこまで行くんだろう!って楽しめたらいいな。
君子:完璧な人っていないし、逆に面白くないじゃないですか、完璧だと。それと同じで、お店もちょっと未完成っていうか、人が入る余地を残しておくのも必要やなって、思うんです。

お店でのシンプルで気持ちのこもったやりとりを通して、これからもいろんな出会いがあるはず。これからもよろしくお願いします!!

起業のココロエ!
1)自分のお店に対する思い入れと責任感が大事。
自分にとって本当に楽しいことを追求して形にした働き方、自分の生き方とリンクした働き方だから、無理がない。そして無理がないことが続けられる秘訣。
2)自分ができることを淡々と、感覚的に正しいと思うことを、自分が納得できることだけを、頭だけで考えて決め付けてしまわずに、どんどんやってみる。とにかく思い切ってやってみることからすべてが始まる。

momonga04

写真1:デザート類は、どれも卵・乳製品を使わないベジタリアンレシピ。季節のケーキや、葛粉を使ったオリジナルプリン、ノンシュガークッキーなど。
写真2:お店にて。左・みのりさん、右・君子さん
写真3:月に一度の有機野菜市も開催。兵庫県加古郡稲美町の岩本農園さんから届く、朝穫りの新鮮野菜がいっぱい!
写真4:お話も盛り上がる!
写真5:ユニークなお客さんとのコラボレーション企画も。行然庵さんの日本酒を楽しむ会、祝島の写真展など。

□SHOP INFO : モモンガ mail : momonga@kcc.zaq.ne.jp
玄米ごはんとお茶とお菓子・モモンガ
〒658-0072 神戸市東灘区岡本1-4-17 オギタビルB1F TEL・FAX078-762-7600
11:30~19:00(LO18:30) 月・火定休

interviewed by Noisette Takeuchi


起業家志望 ブログランキングへ

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中